日本ではギャンブルの印象が強く馴染みの薄いものでしたが、今後カジノは国内にもつくられるかもしれません。
これまではご法度であったものの、日本にそうした施設ができるとどのような影響を及ぼすのか、日本の経済という面も含めて関心がもたれることです。
この話題に関わる法案の閣議決定がされたのは2018年のこと、IR実施法案という正式な名前もあります。

IRはカジノ施設だけではない

統合型リゾートを英語にして、その頭文字をとっての短縮バージョンの言葉がIRで略語です。
IRにあるのはこうした、認められたギャンブルのできる施設だけではありません。
宿泊を伴い遊べるようにホテルの建設もありますし、いくつものショップが入る巨大なショッピングモールも必要です。
演劇などはまさに娯楽のひとつですから、劇場なども忘れることはできません。
子供から大人まで童心になってはしゃぐことのできるテーマパーク、あらゆる遊びやエンジョイできる複合型の観光施設です。
ただ現時点で建設をする場所がすでに確定というわけではなく、認められたギャンブルのできる施設は全体の3%以下ですから一定の広さということになります。

国内に住む外国人および日本人は法案では6,000円の入場料金

統合型リゾートがいつ実現するかは定かではないものの、入場料に関して法案ではすでに決定済です。
無料の入場料となるのは訪日外国人であり、国内に住む外国人および日本人は法案では6,000円の入場料金になります。
国籍も日本でずっと住んでいるのも国内の日本人にとって、入場料金がいささか高額に感じるかもしれません。
あえて料金を高く設定しているのは、ギャンブルにハマり依存症にならないように、防止をする意味でも高額になっています。
反対に訪日外国人は無料ですが、唯にすることで観光客をもっと増やす目論見があるからです。
些細なきっかけですっかりギャンブルの虜になり、思いがけないほどのお金を使ってしまうことも考えられます。
こうしたことも想定して日本人の入場回数に関しては上限があり、ひと月に入ることができるのは10回までです。
また1週間のうちでは、3回までだったら入ることができます。
何の確認も無くフリーパスでの出入りではなく、入場に当たり必要になるのがマイナンバーカードです。

運営する側としてどうやって収益を上げていくかは大きな課題

納付金がカジノを運営する事業者には課されることになり、収益から見て30%が定率での納付金となります。
いつの日か日本にカジノ施設ができたら、運営する側としてどうやって収益を上げていくかは大きな課題です。
単にギャンブル施設だけでは、これまでの歴史の中で国内にそうした場所がなかったことから、簡単に一般の人たちが集まるとは思えません。
だからこそ統合型リゾートの建設は賢いやり方、特に都心部などへの建設なら多くの人が訪れやすくなります。
花の都東京に関西では大阪などは建設される可能性も高い場所、この2つのエリアは昔から人が集まる代表格的な都会です。
近辺に住む人なら日帰りですぐに遊びに訪れることができますし、ちょうど程よい場所に位置する東京や大阪ですから、他の地域から足を運ぶこともそれほど負担にはなりません。

ギャンブルだけを目的にする必要がなくなる

統合型リゾートの建設の中のひとつにそうした施設を設けるというのがポイントであり、するとギャンブルだけを目的にする必要がなくなるためです。
どちらかというと大きなショッピングモールでのお買い物を楽しむために出かけてくるとか、リゾートでリフレッシュするための滞在などがメインでも良いということになります。
様々な国のレストランを集めてみたり、テーマパークや飲食やシネマを満喫して、ついでにギャンブルにもトライしてみようということになるはずです。
歴史ある世界の3大都市となる代表格の場所でも、賢い集客方法で今も尚たくさんの人を魅了してやみません。

直球でカジノに特化したビジネスを展開し続けるのはマカオ

3つの代表する都市といえば、ラスベガスをはじめ、シンガポールとマカオです。
直球でカジノに特化したビジネスを展開し続けるのはマカオ、全体の70%以上の収益を得ています
またその多くの割合のほとんどは高額なタイプであり、桁違いのお金持ちやセレブなどのVIP客向けです。
会社と家との往復をして日々節約に努める、一般的なサラリーマンには想像もつかないくらい、桁違いのお金持ちが世の中にはたくさんいます。
身の回りにそんなに大金持ちはいないとしても、世界を見渡すと優雅に暮らせる財政を確保してさらに増やし続けるお金持ちがいるものです。
そうしたお金も時間もすべてを手に入れた人たちは、思う存分VIP客向けで遊ぶことができます。
アジアの富裕層などの割合がほとんど、お金持ちの中国人も多いです。

まとめ

マカオとラスベガスと比較すると、真ん中あたりなのはシンガポール、収益自体は半々といったところ、ですがシンガポールの夜景や景色の美しさは、顧客たちの心まで鷲掴みにして離しません。
総合エンターテイメント路線になっているのはラスベガス、ホテルはテーマパーク型も多く、宿泊やイベントも豊富です。
以前よりもカジノの割合的には縮小傾向にはあるものの、大型イベントも開催して世界中から今も尚多くの観光客が集まります。